四十九日までにやること|数え方・準備・宗派で違う点
しおん2026年08月19日
四十九日は、命日を1日目と数えて49日目です。7月1日に亡くなられたなら、8月18日が四十九日にあたります。
準備で迷いやすいのは、日程の決め方・位牌・納骨の3つ。そして、ここでひとつお伝えしておきたいことがあります。
「四十九日が三ヶ月にまたがるといけない」というのは、俗説です。 浄土真宗本願寺派は公式に、これを語呂合わせにすぎないと否定しています。日程を無理に繰り上げる必要はありません。
この記事でわかること
- 四十九日の数え方と、日程を決めるときの考え方
- 準備するものと、当日までの段取り
- 宗派で異なる点(浄土真宗では位牌を用いません)
四十九日は、いつですか?
命日を1日目として数え、49日目が四十九日です。命日の48日後、と覚えると計算が早くなります。
七日ごとに区切りがあり、それぞれに呼び名があります。

浄土真宗本願寺派は、中陰法要をこう説明しています。
死亡日から数えて七日目を初七日、次の七日目を二七日、以後三七日……というように、七日ごとに勤める法要
そして最後の七七日(四十九日)を「満中陰(まんちゅういん)」として、特に丁重に勤める慣わしとされています。
なお、逝去日の前日から数える地域もあります。関西を中心に見られる数え方です。1日ずれますので、菩提寺(ぼだいじ)に確認するのが確実です。お寺は日程を管理していますから、電話一本ですぐ答えが出ます。
実際には、直前の土日に行うことが多いです
49日目がちょうど平日にあたることのほうが多いため、その手前の土曜・日曜に繰り上げて営むのが一般的です。
繰り下げ(後ろへずらす)は避けるのが慣例です。理由は諸説ありますが、ご親族が集まりやすい日を選ぶという実務的な判断で問題ありません。
「三ヶ月にまたがるといけない」は本当ですか?
俗説です。
「四十九日が三ヶ月にわたると、始終苦(しじゅうく)が身につく」という語呂合わせから広まったものです。月末に亡くなられると、四十九日が翌々月に入ることは普通に起こります。
浄土真宗本願寺派は、この点をはっきり否定しています。
語呂合わせを気にして中陰期間を切り上げるようでは確かな依りどころを得たとは言えません
日程を無理に前倒しする必要はありません。 ご親族が集まりやすい日を優先してください。
同じように、真宗大谷派は墓相や方角の吉凶について「仏教とは関係のない迷信」と明記しています。「この日は良くない」という理由で高い費用を求められたら、それは宗教上の根拠を持ちません。
四十九日までに、何を準備しますか?

動く順番に意味があります。 僧侶の予定が先に決まらないと、会場も案内も出せません。まず菩提寺に電話してください。
会場は自宅・お寺・霊園の法要室・斎場から選びます。ご親族の人数と、お墓参りを組み込むかどうかで決まります。
位牌は、必ず必要ですか?
宗派によります。ここがいちばん誤解されているところです。
多くの宗派では、葬儀で用いた白木の仮位牌から、四十九日までに本位牌を用意して魂を移します。
浄土真宗では、位牌を用いません。
浄土真宗本願寺派は、その理由をこう説明しています。
位牌は、中国の儒家で用いられていたもので、亡き人の官位と姓名を記した牌であり、そこに神霊が宿ると信じられていました
浄土真宗では、亡くなった方はすでに阿弥陀仏の救いによって浄土に生まれ、仏になっておられると説きます。「霊が宿る場所」という考え方を取らないため、位牌ではなく過去帳を用います。
過去帳は「先祖の記録帳のようなもので、亡き人の法名、俗名、死亡年月日などを記す」ものです。命日や法事のときに開く場合は、台に載せてご本尊の妨げにならないよう、仏壇の中段か下段に置きます。

「戒名」ではなく「法名」です
あわせて、名前の呼び方も違います。
浄土真宗では法名を用います。「仏法に帰依した人の名前」で、主に本願寺で行われる帰敬式を受けた方に、本願寺住職から授与されるものです。本来は生きている間に授かる性質のものとされています。
戒名を用いない理由は明快です。
戒名は、自力修行をめざし受戒した人に対して授けられる名前であり、自力修行をしない浄土真宗にはそぐわないから
山口県は浄土真宗のご門徒が多い土地です。仏具店で「本位牌を作りましょう」と勧められても、ご自身の宗派を確かめてからにしてください。
四十九日に、納骨しなければいけませんか?
いけません、ということはありません。
納骨の期限は、法律にも定められていません。 四十九日に合わせて納骨される方が多いのは慣習であって、義務ではありません。
実際、次のような理由で先送りされる方は珍しくありません。
- お墓がまだ決まっていない
- 家族で移転先を相談している途中
- 遠方の親族が集まれる日を待っている
一周忌や三回忌に合わせて納骨される方もいらっしゃいます。急いで決めて後悔するより、納得して決めるほうが大切です。
お墓が決まっていない場合の選択肢は墓じまいの後、遺骨はどうする?4つの選び方を比較、承継者がいない場合はお墓の跡継ぎ・継承者がいないときの選び方をご覧ください。
当日は、どのような流れですか?
地域と宗派で前後しますが、目安はこうなります。
| 順番 | 内容 | 目安 |
|---|---|---|
| 1 | ご親族が集まる | 開始30分前 |
| 2 | 読経(四十九日法要・満中陰法要) | 30〜60分 |
| 3 | 焼香 | 施主から順に |
| 4 | 法話 | 10〜15分 |
| 5 | 納骨(する場合) | 30分程度 |
| 6 | 会食(お斎=おとき) | 1〜2時間 |
納骨を組み込む場合は、移動時間を必ず見込んでください。 法要の会場と墓地が離れていると、想定より時間がかかります。
服装とお布施はどうしますか?
服装は、施主・ご遺族が喪服または準喪服。参列される方も準喪服が基本です。案内に「平服で」とあれば、男性は濃色のスーツ、女性は黒・紺・グレーのワンピースなどを指します。普段着ではありません。
お布施に定価はなく、公的な統計もありません。 ネット上の相場表は出典が示されていないものがほとんどです。
真宗大谷派は公式にこう説明しています。
「御布施」は読経料などといった対価ではなく、仏さまの教えに会い得た喜びの心を表現したものであり、本来金額にも決まりはない
菩提寺に直接尋ねて構いません。「皆さまどのくらいお包みでしょうか」→「お気持ちで」と返されたら「同じ地域の方はどのくらいが多いでしょうか」と重ねてください。お車代・御膳料は別の封筒にします。
なお浄土真宗では「回向料」「読経料」「供養料」といった表書きを用いません。 対価ではないという考え方によるものです。
よくあるご質問
Q. 四十九日を過ぎてから法要をしてもよいですか?
A. 差し支えありません。ご親族が集まれる日を優先して構いません。ただし繰り下げより繰り上げが慣例なので、可能なら手前の土日をおすすめします。
Q. 家族だけで四十九日を行ってもよいですか?
A. 構いません。近年はご家族と近しい親族だけで営む形が一般的になってきています。ご案内する範囲は施主が決めて構いません。
Q. 四十九日とお盆が重なりました。
A. 四十九日が先です。四十九日が済んでいないうちに迎えるお盆は初盆になりませんので、初盆は翌年になります。詳しくは初盆(新盆)の準備と当日の流れをご覧ください。
Q. 香典返しはいつ送りますか?
A. 四十九日を過ぎた「忌明け」後に、挨拶状を添えて送るのが一般的です。当日に会葬御礼としてお渡しする形もあります。地域差が大きいところなので、葬儀を担当された会社に確認してください。
Q. 白木の位牌はどうすればよいですか?
A. 本位牌を用意する宗派では、四十九日法要の際に菩提寺へお納めするのが一般的です。浄土真宗では位牌を用いませんので、扱いは菩提寺にご相談ください。
Q. 行政の手続きは四十九日までに終えるべきですか?
A. 手続きには法定の期限があり、仏事の日程とは別に進みます。年金の受給停止は10日〜14日以内、相続放棄は3か月以内など、期限順に整理したものを家族が亡くなった後の手続き一覧にまとめています。
まとめ
- 四十九日は命日を1日目として49日目。逝去日の前日から数える地域もあるため菩提寺に確認を
- 「三ヶ月にまたがるといけない」は語呂合わせによる俗説。 浄土真宗本願寺派が公式に否定している
- 浄土真宗では位牌を用いず過去帳を使う。「戒名」ではなく「法名」。 納骨の期限は法律にない
出典
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納骨先が決まっていなくても、焦らなくて大丈夫です
四十九日が近づいて「納骨先を決めなければ」とご相談に来られる方がいらっしゃいます。
繰り返しますが、納骨に法律上の期限はありません。 ただ、ご親族が集まる時期に一度実物を見ておくと、話が前に進みやすくなるのも確かです。
樹木葬あじさい霊園では、ご見学を1組ずつご案内しています。宗旨・宗派は問いません。使用規則の現物もお見せしますので、他の霊園と比べる材料としてお使いください。
樹木葬あじさい霊園(山口県周南市下上2215-1・岩屋寺に隣接/JR新南陽駅から車で約9分)
公式サイト: 樹木葬あじさい霊園 / 運営: 株式会社原田屋
お電話: 0120-976-864
監修: 株式会社原田屋(山口県周南市・創業108年)
最終更新日: 2026-08-19

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