お盆にいちばん嬉しかった光景|毎週来られる方がいる理由
樹木葬2026年08月16日
お盆の初日、たくさんの方がお墓参りに来られました。
遠方から帰省されたご親族が、お参りのあとベンチに座って、久しぶりの再会を楽しんでおられる。笑い声が聞こえてくる。故人さまにとっても、私たちスタッフにとっても、これがいちばん嬉しい光景です。
樹木葬あじさい霊園は、岩屋寺(いわやじ)というお寺の境内にあります。年に4回ほどお参りに来られる方もいれば、毎月、あるいは毎週のように足を運んでくださる方もいらっしゃいます。なぜそうなるのか、運営している側から正直に書いてみます。
この記事でわかること
- 霊園を選ぶとき、パンフレットに載らない「人」の部分に何を見ればよいか
- 霊園に「お迎えできる人」がいると、実際に何が変わるのか
- 夏場のお墓参りを安全に済ませるための備え

お盆の園内は、こんな様子でした
朝からご家族連れが続きました。
車から降りてこられて、まず花を活けて、水をかけて、手を合わせて。それから、多くの方がすぐには帰られません。ベンチに座って、「元気にしとった?」「子どもが大きくなったねえ」と話し始められる。
30分、1時間と、そのまま過ごされるご家族もいらっしゃいます。
お墓参りというと、手を合わせて帰る「用事」のように思われがちです。けれど実際にこの時期の園内で起きているのは、故人さまを真ん中に置いた、ご親族の集まりです。

年に4回や5回ではなく、毎週来られる方がいます
春のお彼岸、秋のお彼岸、お盆、そして年末。この4回が、お墓参りの基本の回数です。ここに命日が加わる方もいらっしゃるので、年に5回というご家庭も少なくありません。
ところが当園には、毎月来られる方、週に一度来られる方が、実際にいらっしゃいます。花を替えて、少し草を抜いて、本堂でお茶を飲んで帰られる。
はじめは私たちも意外でした。なぜだろうと考えて、思い当たったことが4つあります。どれも、パンフレットには書きにくいことばかりです。
理由1|花が絶えないように、手入れを続けています
樹木葬は、植栽が主役のお墓です。
石が主役の一般墓と違い、手入れを止めた瞬間に見た目が崩れます。 草は伸び、枯れた枝が残り、花壇が痩せる。半年放っておけば、写真で見た景色とは別の場所になってしまいます。
当園は、あじさい約200株に囲まれた場所にあります。もとは田んぼだった土地です。6月にはあじさいが咲き、春にはしだれ桜が咲きます。
この景色は、勝手に維持されているわけではありません。草刈り、剪定、枯れた株の植え替え、参道の掃き掃除。地味な作業を、毎週続けているから残っています。
ご来園のたびに「きれいにしてもらってるね」と言っていただくことがあります。あれは景色を褒めていただいているようで、実は「ちゃんと手が入っている」という安心を確かめておられるのだと思っています。
自分が来られなくなったあとも、ここは荒れないだろうか——お墓を選ぶ方が本当に気にしておられるのは、そこです。
一緒に植えてくださる方がいます
最近、私たちが驚いたことがあります。
ご契約者様が、ご自宅で育てたお花の苗を持ってきてくださるようになりました。「余ったから」「増えすぎたから」と言いながら、そのまま一緒に園内へ植えてくださいます。
「お花をもらったから、ここに持ってきたのよ」
そう声をかけてくださる方もいらっしゃいます。
私たちが管理する場所というより、みんなでよくしていく場所に変わってきている——そんな感覚があります。手入れをする側とされる側、という線が薄くなってきました。
ご自身の眠る場所に、ご自身の手で花を植える。それができるのは、樹木葬という形ならではだと思っています。

理由2|お迎えできる人間がいます(これが意外な強みでした)
正直に申し上げると、これが強みになるとは思っていませんでした。
霊園というのは、そもそも人がいないものです。管理する人が常におらず、用があれば電話をかけて担当者が来るのを待つ。あるいは石材店を通す。それが普通だと思っていました。
けれど実際にお迎えできる人間がいると、こういうことが起こります。
- 「花立ての数が足りないのだけど」→ その場でお出しできる
- 「ちょっと設備の具合が気になる」→ すぐ見に行ける
- 「お線香を忘れた」→ お渡しできる
- 「先月来たときと様子が違う気がする」→ 一緒に見に行ける
- 「区画の場所がわからなくなった」→ ご案内できる
どれも小さなことです。けれど、小さなことを「誰にも言えないまま持ち帰る」ことがない、という状態は、思っていた以上に大きな違いを生みました。
とくにご高齢の方や、はじめてお参りに来られたご家族には、声をかけられる相手がその場にいるという一点が効きます。
ひとつだけ、正直にお断りしておきます。四六時中いるわけではありません。 ご契約の打ち合わせ、墓じまいの立会い、現地確認などで、外に出ていることもあります。
ですので、確実にお会いしたい日は、お電話を一本ください。 予定を空けてお待ちします。「無人が当たり前」の中で、お待ちできる人間がいる——お伝えしたいのは、そこです。
見学のときは、ここを見てください
これは当園に限った話ではありません。他の霊園をご覧になるときも、次の点を確かめておかれると、後で困りません。

理由3|本堂で、お茶を飲んでいかれます
当園は、岩屋寺(いわやじ)というお寺の境内をお借りして運営しています。お寺の敷地の中に樹木葬がある、という形です。
ですのでお参りのあと、本堂に上がってお茶を飲んでいかれる方がいます。
はじめは、暑い日にお声がけしたのがきっかけでした。それが続くうちに、ちょっとした茶話会のような時間になりました。
本堂は、お茶を飲む場所としてだけ使っているわけではありません。ご契約の打ち合わせもここでしますし、これまでにコンサートや、ちょっとした縁日を開いたこともあります。畳の上でゆっくりしていただける場所がある——それが、思っていた以上に効いています。
そこで交わされるのは、たいてい他愛のない話です。畑のこと、体調のこと、お孫さんのこと。故人さまの思い出話が出ることもあれば、まったく出ないこともあります。
けれど、話しているうちにこう言われる方がいらっしゃいます。
「ここに来ると、なんか気が晴れるんよ」
お墓参りは、しなければならない義務ではありません。行きたいから行く場所になったとき、頻度は自然に変わります。年4回が毎月になり、毎月が毎週になる。私たちが見てきたのは、そういう変化でした。
理由4|窓口は、お寺ではなく私たちです
ここは、はっきりお伝えしておきます。
あじさい霊園を運営しているのは、株式会社原田屋です。 岩屋寺の境内をお借りして、霊園を運営しています。ご相談・ご見学・ご契約の窓口は、すべて私たちです。ご住職にお取り次ぎいただく必要はありません。
なぜお寺の中にあるのですか?
制度上の理由があります。
厚生労働省の指針では、墓地の経営には永続性と非営利性が求められることから、その経営主体は市町村等の地方公共団体が原則で、これによりがたい場合にも宗教法人・公益法人等に限られるとされています。株式会社が墓地経営の許可を受けることはできません。
「民間の会社が運営する樹木葬」と紹介されている霊園も、多くはこの形です。どこかの宗教法人が経営主体として関わっています。 当園の場合、それが岩屋寺です。
この構造を知っておくと、他の霊園を見るときにも役立ちます。「経営主体はどこですか」と尋ねてみてください。
宗旨・宗派は問いません
檀家になっていただく必要はありません。 キリスト教の方も、無宗派の方も、実際にお入りになっています。
ただし、正直にお伝えしておくことがあります。納骨式では、岩屋寺のご住職に真言宗の作法でお経をあげていただきます。 その際、お寺へのお布施を別途お包みいただく形になっています。
これは「真言宗に改宗する」という意味ではありません。 他のお墓から移ってこられる場合、手続き上は「改葬」であって、宗派が変わるわけではないのです。ご自身の宗派はそのままで構いません。
私たちがうかがっているご相談
ご住職がお寺においでにならない日もありますが、多くの方が話されるのは、もっと手前のことです。
- 誰に相談したらいいかわからない
- 家族に切り出しにくい
- ほかの霊園と比べたいが、何を比べればいいかわからない
こうしたご相談は、契約とは関係なくうかがっています。結果として他の霊園を選ばれても、それで構いません。 迷ったまま決めるより、比べて決めていただいたほうが、あとで揉めないからです。
夏のお墓参りを、安全に済ませるために
お盆の時期に、毎年お伝えしていることです。
朝の早い時間をおすすめします。 8月中旬の日中は、ご高齢の方には危険な時間帯です。実際、お参りの最中に体調を崩される方は、毎年どこかの霊園で出ています。
- 水は多めに。水汲み場は混みます。ペットボトルを1本お持ちいただくと待たずに済みます
- 帽子と日陰。当園には木陰とベンチがありますので、無理せず休んでください
- 生花は暑さで数日ももちません。造花にされるか、お参りのあと持ち帰られる方が増えています
- ろうそくと線香の火は、必ず消してからお帰りください
- お供えの食べ物は、そのままにすると動物が荒らします。お下げください
そして、具合が悪くなったら遠慮なくお声がけください。 私たちが園にいるのは、こういうときのためでもあります。
お墓参りに来られない年があっても
一方で、事情があってお参りに来られない方もいらっしゃいます。
お盆に行けなかったことを気に病んでおられる方が、秋になって申し訳なさそうに来られることがあります。そんなに気にされなくて大丈夫です。 お参りの時期に決まりはありませんし、来られる日がその方にとってのお盆です。
行けない事情が続いているなら、それはそれで考えるべきことがあります。そちらはお盆にお墓参りへ行けないときにまとめました。
よくあるご質問
Q. 見学は予約が必要ですか?
A. ご予約をいただけると確実です。1組ずつご案内していますので、重なった場合はお待ちいただくことがあります。お電話一本で結構です。
Q. 契約する気がなくても、見に行っていいですか?
A. 構いません。比べるために見に来られる方のほうが多いくらいです。使用規則の現物もお見せしていますので、他の霊園と比較する材料としてお持ち帰りください。
Q. 行けば必ず誰かに会えますか?
A. 打ち合わせや墓じまいの立会い、現地確認で外に出ていることがあります。ご住職も、法要やお勤めでお出かけのことがあります。確実にお会いになりたい日は、事前にお電話ください。 なお、園内へのお参り自体は、私たちがいない時間でもしていただけます。
Q. お寺の中にあるそうですが、檀家にならないといけませんか?
A. なりません。岩屋寺の境内をお借りして運営していますが、宗旨・宗派は問いません。 キリスト教の方も無宗派の方もいらっしゃいます。なお納骨式では真言宗の作法でお経をあげていただき、その際にお寺へのお布施をお包みいただく形になっています。改宗という意味ではありません。
Q. 問い合わせは、お寺にすればよいですか?
A. いいえ、私たち(株式会社原田屋)へお願いします。 運営しているのは私たちで、ご相談・ご見学・ご契約の窓口はすべてこちらです。ご住職にお取り次ぎいただく必要はありません。
Q. お墓参りのとき、道具は持っていく必要がありますか?
A. 柄杓や桶は園内にご用意があります。お花とお線香をお持ちいただければ十分です。忘れられた場合も、お声がけください。
Q. 車椅子でもお参りできますか?
A. 参道は舗装しています。ご不安があれば事前にお電話ください。ご来園の時間に合わせて、ご案内できるようにしておきます。
Q. 宗派が浄土真宗ですが、問題ありませんか?
A. 問題ありません。宗旨・宗派を問いません。なお浄土真宗ではお盆の考え方が他宗派と異なります(2026年のお盆はいつ?で触れています)。ご家庭の作法に沿ってお参りいただければ結構です。
まとめ
- お盆の園内で起きているのは、故人さまを真ん中に置いたご親族の集まり。手を合わせて帰るだけの場所ではありません
- 樹木葬は植栽が主役のお墓。手入れを止めれば景色は崩れます。毎週の地味な作業が、その景色を残しています
- 霊園はそもそも人がいないもの。お迎えできる人間がいること、お茶をお出しすること。この二つが、お墓参りを「義務」から「行きたい場所」に変えていました
出典
- 厚生労働省「墓地経営・管理の指針等について」(平成12年12月6日 生衛発第1764号)…墓地経営の主体は地方公共団体が原則で、これによりがたい場合も宗教法人・公益法人等に限られる
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お茶でも飲みに、寄ってみてください
見学のご予約でなくても構いません。「近くまで来たので」という方が、実際にいちばん多いです。
園内を歩いていただいて、ベンチに座っていただいて、本堂に上がってお茶を一杯飲んで帰られる。それだけでも、写真ではわからないことが伝わると思っています。
ただ、外に出ていることもありますので、お話をお聞きになりたい場合は、お電話を一本いただけると確実です。
樹木葬あじさい霊園(山口県周南市下上2215-1・岩屋寺に隣接/JR新南陽駅から車で約9分)
公式サイト: 樹木葬あじさい霊園 / 運営: 株式会社原田屋
お電話: 0120-976-864
監修: 株式会社原田屋(山口県周南市・創業108年)
最終更新日: 2026-08-16

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