仏壇じまいのやり方|位牌の処分と、宗派で違う点

しおん2026年08月20日

仏壇じまいは、①菩提寺(ぼだいじ)に相談 → ②法要 → ③引き取り・処分の3段階で進みます。

順番を守ることが大切です。処分業者に先に連絡してしまうと、あとから菩提寺との関係がこじれることがあります。

そして、位牌の扱いは宗派で違います。 浄土真宗では位牌を用いないため、代わりに過去帳があります。過去帳は処分しません。 ここを知らずに一緒に処分してしまうと、ご先祖の記録が失われます。

この記事でわかること

  • 仏壇じまいの手順と、やってはいけない順番
  • 位牌・過去帳・ご本尊のそれぞれの扱い
  • 仏壇そのものの処分方法と費用(周南市の実際の情報つき)

仏壇じまいとは、何をすることですか?

お仏壇を手放すことです。次のような場面で必要になります。

  • 実家を片づける・売却する
  • 施設に入る、家を建て替える
  • 仏壇が大きすぎて、いまの住まいに合わない
  • 継ぐ人がいない

仏壇じまいと墓じまいは、別のものです。 同時にしなければならない決まりはありません。仏壇だけを小さくして、お墓はそのまま残す方も多くいらっしゃいます。

仏壇じまいの手順

仏壇じまいの手順

いちばん多い失敗は、順番を逆にすることです。 業者に見積もりを取ってから菩提寺に伝えると、「相談もなく決めたのか」となりかねません。まず一報を入れてください。

法要の呼び方は、宗派で違います

多くの宗派では、仏壇を手放す前に閉眼供養(へいがんくよう)を行います。「魂抜き」「お性根抜き」とも呼ばれます。

浄土真宗は、この言い方をしません。

浄土真宗本願寺派は、新しいお仏壇にご本尊を迎える法要について、僧侶が仏さまの「魂」を入れるのではなく、仏さまをお迎えしたことを喜び、そのお徳を讃える法要であると説明しています。そして「お魂入れ」「お性根入れ」とは言わず、「入仏法要」もしくは「入仏式」と言うと明記しています。

したがって、仏壇じまいの際も「魂を抜く」という発想を取りません。

仏壇じまいの考え方は宗派で違う

呼び方は寺院によっても異なります。 迷ったら、こう伝えるのが確実です。

「仏壇じまいを考えているので、お参りをお願いしたいのですが」

これなら、どの宗派でも意図が通じます。

位牌はどうしますか?

宗派によって、扱いがはっきり分かれます。

多くの宗派の場合

閉眼供養をしたうえで、菩提寺に納めてお焚き上げしていただくのが一般的です。仏具店が引き取りを扱っている場合もあります。

浄土真宗の場合

位牌そのものを用いません。

浄土真宗本願寺派は、その理由をこう説明しています。

位牌は、中国の儒家で用いられていたもので、亡き人の官位と姓名を記した牌であり、そこに神霊が宿ると信じられていました

代わりに用いるのが過去帳です。「先祖の記録帳のようなもので、亡き人の法名、俗名、死亡年月日などを記す」ものとされています。

過去帳は処分しないでください。

過去帳は、いつ誰が亡くなったかを記した記録です。処分すると、ご先祖の命日も法名も分からなくなります。仏壇を手放しても、過去帳は残して、新しい住まいに持っていってください。小さな仏壇や、お厨子に移す方も多くいらっしゃいます。

山口県は浄土真宗のご門徒が多い土地です。 業者に「位牌もまとめて処分します」と言われても、まずご自身の家に位牌があるのか、過去帳なのかを確かめてください。

ご本尊や掛軸は、どうしますか?

ご本尊(仏像や掛軸)は、菩提寺にお納めするのが基本です。

浄土真宗の場合、ご本尊は本山から授与されたものであることが多いため、お寺に相談すれば適切な扱いを教えてもらえます。 自分で処分してしまう前に、必ず一度お尋ねください。

仏壇そのものは、どう処分しますか?

方法は4つあります。

仏壇の処分方法4つ

周南市で粗大ごみに出す場合

実際の情報をお伝えします。周南市の粗大ごみ戸別収集は、次のとおりです。

  • 粗大ごみとは「指定ごみ袋(45リットル)に入らない大きさの家庭ごみ」
  • 手数料は品目により異なり、最小200円〜最大1,040円
  • 申し込みは1世帯につき1回5点まで
  • 電話予約は0834-61-0310(リサイクル推進課)。インターネット予約もあります

ただし、ひとつ注意点があります。

周南市の料金表に、仏壇の記載はありません。 掲載されているのは「木製建具(障子、ふすま)200円」などです。市は「料金表に掲載のない品目はリサイクル推進課にお問い合わせください」としていますので、事前に電話で確認してください。

なお、粗大ごみに出す場合も、先に法要を済ませてからにしてください。 順番の問題です。

費用はどのくらいかかりますか?

項目 目安
法要のお布施 定価も公的な統計もありません(後述)
仏具店・仏壇店の引き取り 店により異なる。購入店なら安く済むことも
専門業者 運搬距離とサイズによる
周南市の粗大ごみ 200円〜1,040円(仏壇は要問い合わせ)

お布施について、真宗大谷派は公式にこう説明しています。

「御布施」は読経料などといった対価ではなく、仏さまの教えに会い得た喜びの心を表現したものであり、本来金額にも決まりはない

菩提寺に直接尋ねて構いません。「お布施はどのくらいお包みすればよいでしょうか」→「お気持ちで」と返されたら「同じ地域の方はどのくらいが多いでしょうか」と重ねてください。

なお浄土真宗では「回向料」「読経料」「供養料」という表書きを用いません。

お墓のほうは、どうすればよいですか?

繰り返しますが、仏壇じまいと墓じまいは別です。同時に決める必要はありません。

ただ、実際には「実家を片づける」という同じきっかけで、両方が同時に持ち上がることが多くあります。お墓のほうを考えるなら、次の記事が参考になります。

よくあるご質問

Q. 法要をせずに処分してもよいですか?

A. 法律上の問題はありません。ただし菩提寺との関係がある場合、事後に知られるとこじれることがあります。ひとこと伝えておくことをおすすめします。

Q. 仏壇を小さいものに買い替えます。この場合も法要は必要ですか?

A. 一般的には、古い仏壇からご本尊を移す際に法要を行います。浄土真宗では新しい仏壇にご本尊を迎える「入仏法要」を勤めます。仏具店ではなく菩提寺にご相談ください。

Q. 遠方に住んでいて、実家の菩提寺がわかりません。

A. 過去帳や位牌に書かれた法名・戒名の書式、仏壇の中の御文章(ごぶんしょう)や経典、法事の案内状などから辿れることがあります。ご親族に確認するのがいちばん早い方法です。

Q. 過去帳も一緒に処分してよいですか?

A. おすすめしません。 過去帳はご先祖の命日と法名の記録です。仏壇を手放しても、過去帳は手元に残してください。

Q. 仏壇を引き取ってもらうとき、中身は出しておきますか?

A. はい。ご本尊・位牌・過去帳・お鈴などの仏具は先に取り出し、それぞれ扱いを決めてから本体を引き渡します。写真や手紙が引き出しに残っていることもよくありますので、必ず全段を確認してください。

Q. 仏壇じまいをしたら、お参りする場所がなくなります。

A. 手元供養という形があります。ご遺骨の一部を小さな容器やペンダントに納めて、そばに置く方法です。詳しくは手元供養とはをご覧ください。

まとめ

  • 仏壇じまいは①菩提寺に相談 → ②法要 → ③引き取り・処分の順。業者に先に連絡しない
  • 浄土真宗では位牌を用いず過去帳を使う。過去帳は処分せず手元に残す
  • 周南市の粗大ごみは200円〜1,040円だが、料金表に仏壇の記載がないため事前確認が必要(リサイクル推進課 0834-61-0310)

出典

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公式サイト: 樹木葬あじさい霊園 / 運営: 株式会社原田屋

お電話: 0120-976-864

監修: 株式会社原田屋(山口県周南市・創業108年)

最終更新日: 2026-08-20

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