樹木葬と納骨堂の違いは?永代供養墓・一般墓を含め4種類を比較
樹木葬2026年08月03日
樹木葬・納骨堂・永代供養墓・一般墓の違いは、遺骨をどこに置くか・あとを継ぐ人が要るか・費用の3点にほぼ集約されます。本記事ではこれに「お参りのしやすさ」を加えた4つの観点で比較します。
全国平均の購入金額は一般墓152.0万円、納骨堂81.5万円、樹木葬71.7万円。承継者が不要なのは樹木葬・納骨堂・永代供養墓です。
この記事でわかること
- 4種類の違いを、費用・承継・お参り・遺骨の扱いという4つの観点で比較できる
- 「永代供養墓」は他の3つと並ぶ種類ではなく、供養の”仕組み”の名前だとわかる
- ご自身やご家族の状況に、どれが合いそうかを判断できる
そもそも4つはどう違うのですか?
まず、それぞれを一言で整理します。
一般墓(いっぱんぼ)
家名を刻んだ墓石を建て、家族が代々受け継いでいく、昔ながらのお墓です。
納骨堂(のうこつどう)
屋内の施設に、ロッカー式・仏壇式・自動搬送式などの形でご遺骨を安置します。
樹木葬(じゅもくそう)
墓石の代わりに樹木や草花を墓標(ぼひょう)とし、屋外の区画にご遺骨を納めます。
永代供養墓(えいたいくようぼ)
承継者(しょうけいしゃ=あとを継ぐ人)がいなくても、霊園やお寺が代わりに管理・供養を続けてくれるお墓の総称です。
「永代供養墓」だけ少し性質が違います
ここが一番の混乱ポイントです。
永代供養墓は、樹木葬や納骨堂と横並びの「形」ではなく、管理を任せられる仕組みを指す言葉です。
ですから、樹木葬にも納骨堂にも永代供養が付いたものがありますし、逆に永代供養が付かない納骨堂もあります。
一般墓であっても、永代供養を付けられる霊園もあります。
「永代供養だから安心」ではなく、どんな条件で、いつまで、どう管理してくれるのかを一件ずつ確認することが大切です。
仕組みそのものは永代供養とは何かで詳しく解説しています。
費用はどれくらい違うのですか?
鎌倉新書「第17回お墓の消費者全国実態調査」(2026年1月調査・有効回答1,267件)による平均購入金額は次のとおりです。
| 種類 | 平均購入金額 |
|---|---|
| 一般墓 | 152.0万円 |
| 納骨堂 | 81.5万円 |
| 樹木葬 | 71.7万円 |
一般墓が高くなるのは、墓石代と工事費がかかるためです。
一方、合祀型の永代供養墓の金額と、毎年かかる管理費は、同調査には集計がありません。参考として一般的な目安を挙げます。
- 合祀型の永代供養墓(購入金額): 10〜30万円程度
- 年間管理費: 一般墓5,000〜20,000円 / 納骨堂1万円前後 / 樹木葬は不要な霊園も多い / 合祀型は不要が一般的
※合祀型の金額と年間管理費は上記調査には含まれず、編集部が一般的な相場としてまとめた目安です。
同じ調査で購入されたお墓の種類は、樹木葬47.4%、合祀墓・合葬墓16.4%、納骨堂15.5%、一般墓15.2%の順でした。
すでに樹木葬が主流になっている、というのが現在の状況です。
見落としやすいのが「年間管理費」
初期費用だけを比べると判断を誤ります。
たとえば年間1万円の管理費なら、30年で30万円が上乗せされる計算です。
しかも管理費は、原則としてお墓を受け継いだ方が払い続けることになります。
樹木葬の費用の内訳は樹木葬の費用相場と内訳にまとめています。
あとを継ぐ人(承継者)は必要ですか?
ここが4種類でもっとも性格が分かれる部分です。
一般墓は、承継者が必要です。管理費の支払いと掃除を、次の世代が引き継ぐ前提でつくられています。
納骨堂・樹木葬・永代供養墓は、承継者がいなくても契約できるものが大半です。
ただし納骨堂には「承継できるタイプ」もあり、家族で長く使いたい場合はそちらを選ぶこともできます。
「跡取りがいない」「子どもに負担をかけたくない」という理由で相談に来られる方は、実際とても多いです。
お参りのしやすさはどう違いますか?
意外と後から効いてくるのが、この観点です。
納骨堂は屋内なので、雨の日も真夏も快適です。駅前など交通の便がよい立地も多く、ご高齢の方には通いやすい形といえます。
一般墓は区画が広く、家族で集まりやすい一方、草取りや墓石の掃除といった手入れがご自身の負担になります。
樹木葬は屋外です。天候の影響は受けますが、霊園側が園内を手入れしてくれるところが多く、掃除の負担は軽くなります。
合祀型の永代供養墓は、共同のお墓に手を合わせる形になります。「ここに眠っている」という個別の場所がなくなる点は、事前に知っておきたいところです。
遺骨はどう扱われますか?「合祀」はいつ起きますか?
もっとも後戻りできないのが、この論点です。
合祀(ごうし)とは、他の方のご遺骨と一緒に埋葬することをいいます。
一度合祀されると、あとから特定の方のご遺骨だけを取り出すことはできません。
そして納骨堂・樹木葬・永代供養墓の多くは、13回忌・17回忌・33回忌などの区切りで、個別安置から合祀へ移行する契約になっているとされています(期間や条件は施設により異なります)。
なお、一般墓であっても「絶対に合祀されない」わけではありません。
承継する方が絶えて無縁墳墓(むえんふんぼ)となった場合、墓地、埋葬等に関する法律施行規則第3条にもとづき、官報への公告と立札の1年間の掲示を経て、墓地の管理者が市町村長の改葬許可を受けて改葬できることになっています。改葬された焼骨は、合葬(合祀)されるのが一般的です。
見学のときは、次の3点を必ず確認してください。
- 個別のまま安置されるのは何年間か
- そのあと合祀になるのか、ならないのか
- 合祀後もお参りできる場所はあるのか
パンフレットの価格表には書かれていないことが多い項目です。
結局、どれが自分に向いていますか?
ここまでを一枚の表にまとめます。
| 観点 | 一般墓 | 納骨堂 | 樹木葬 | 合祀型の永代供養墓 |
|---|---|---|---|---|
| 費用の目安 | 152.0万円 | 81.5万円 | 71.7万円 | 10〜30万円 |
| 承継者 | 必要 | 不要が多い | 不要が多い | 不要 |
| 場所 | 屋外 | 屋内 | 屋外 | 屋外・屋内 |
| 手入れ | 自分で | 施設・霊園側 | 施設・霊園側 | 施設・霊園側 |
| 合祀 | なし(ただし承継が途絶えると無縁墳墓として改葬・合祀される場合がある) | 期限付きが多い | 施設により異なる | 最初から合祀 |
| 向いている人 | 家を継ぐ人がいて、代々の場所を残したい | 天候に左右されず通いたい、駅近を重視 | 費用を抑えたい、自然に還りたい、承継の心配をなくしたい | 費用を最優先、身寄りがない |
正解はひとつではありません。
ご家族の人数、通える距離、予算、そして「誰かに管理を頼めるかどうか」で、答えは変わります。
樹木葬あじさい霊園はこの中でどの位置づけですか?
当園(山口県周南市下上2215-1)は、上の表でいえば樹木葬にあたり、あわせて永代供養の仕組みを備えたお墓です。
要点だけお伝えします。
費用
区画使用料は1霊230,000円(税込253,000円)から。
これに永代管理料(初回のみ)30,000円(税込33,000円)と、白御影石(しろみかげいし)の石板彫刻30,000円(税込33,000円)を加えた総額が、1霊290,000円(税込319,000円)、2霊390,000円(税込429,000円)です。
年間護持費(ごじひ)は0円で、石種の変更や彫刻文字数の追加を選ばれない限り、これ以外の費用はかかりません。
※2025年11月に開設した第2区画の価格です。
粉骨(ふんこつ)して土に還す方式のため、費用は抑えられています。区画使用料で比べると、樹木葬の全国平均71.7万円に対し1霊230,000円(税込253,000円)でおよそ3分の1、永代管理料と石板彫刻を含めた総額(税込319,000円)でも半分以下です。
合祀
期限を設けた合祀への移行はありません。永代にわたり、個別の区画のままお預かりします。
その他
宗派は問わず、檀家(だんか)になる必要もありません(ご希望の方には真言宗のお寺のお経をご案内しています)。
ペットも、ご家族と一緒の納骨であれば追加費用はいただきません。
正直にお伝えしておきたいこと
当園にも向き不向きがあります。
粉骨して土に還す方式のため、納骨後にご遺骨を取り出して別の場所へ移すことはできません。将来の改葬(かいそう)を考えている方には向きません。
また屋外ですので、雨の日のお参りは屋内の納骨堂ほど快適ではありません。
墓石を建てて「家の象徴」を残したいという方には、一般墓のほうが合っています。
区画にも限りがあり、第1区画(約180区画)は2025年10月に完売しました。現在は第2区画をご案内しています。
当園の詳しい条件はあじさい霊園の特徴をご覧ください。
樹木葬そのものの仕組みは樹木葬とはで解説しています。
よくあるご質問
Q. 樹木葬と納骨堂はどちらが安いですか?
A. 全国平均では樹木葬71.7万円、納骨堂81.5万円で樹木葬がやや安価です。ただし施設ごとの差が大きく、金額だけの比較はおすすめしません。
Q. 永代供養墓と樹木葬は別のものですか?
A. 別ではありません。永代供養は管理の仕組みを指す言葉で、樹木葬の多くは永代供養が付いています。形と仕組みを分けて考えてください。
Q. 樹木葬でも合祀されますか?
A. 霊園によります。13回忌や33回忌で合祀へ移す契約が多い一方、期限を設けない霊園もあります。契約前に必ずご確認ください。
Q. 納骨堂から樹木葬に移すことはできますか?
A. 合祀される前であれば可能な場合が多く、改葬許可申請などの手続きが必要です。まずは現在の管理者へご相談ください。
まとめ
- 4種類の違いは「遺骨をどこに置くか・承継者が要るか・費用」の3点にほぼ集約され、これに「お参りのしやすさ」を加えると判断しやすい
- 全国平均は一般墓152.0万円、納骨堂81.5万円、樹木葬71.7万円。購入されたお墓は樹木葬47.4%、合祀墓・合葬墓16.4%、納骨堂15.5%、一般墓15.2%の順
- 「永代供養墓」は形の名前ではなく、管理を任せられる仕組みの名前
- 最も後戻りできないのは合祀。個別安置の期間と合祀の有無は、契約前に必ず確認する
- 樹木葬あじさい霊園は「樹木葬+永代供養+合祀への移行なし+年間護持費0円」という位置づけ
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▼どれが合うか、現地を見てから決めてください
比べるほど分からなくなるのが、お墓選びです。実際に歩いてみると、驚くほどあっさり決まることがあります。見学だけでも構いません。その場で契約をお願いすることはありません。
樹木葬あじさい霊園(山口県周南市下上2215-1)
樹木葬あじさい霊園 公式サイト
ご相談・見学のご予約: 0120-976-864
監修: 株式会社原田屋(山口県周南市・創業108年)
最終更新日: 2026-08-04
出典
- 株式会社鎌倉新書「【第17回】お墓の消費者全国実態調査(2026年)」(2026年1月16日〜1月30日調査・有効回答1,267件)
- 墓地、埋葬等に関する法律施行規則(昭和23年厚生省令第24号)第3条(無縁墳墓等の改葬許可申請)

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