樹木葬のデメリット7つ|霊園運営者が正直に書く後悔しない確認点

樹木葬2026年08月02日

樹木葬で最も後悔が多いのは、粉骨(ふんこつ)して土に還す方式では、納めた遺骨を後から取り出せないことです。

次に多いのが、「個別」と書かれていても一定期間で合祀(ごうし=他の方のご遺骨と一緒に納めること)される契約だった、というケース。

この2点を契約前に確認すれば、後悔の大半は防げます。

この記事でわかること

  • 樹木葬でよくあるデメリット7つと、それぞれの防ぎ方
  • 契約前に霊園へ聞いておきたい具体的な質問
  • 家族・親族の理解を得るための進め方

私たちは山口県周南市で樹木葬あじさい霊園を運営しています。運営する側が良いところばかり並べても、あとから「そんな話は聞いていない」となれば、いちばん困るのは残されたご家族です。

ですのでこの記事では、デメリットの方から正直に書きます。

樹木葬のデメリットは、何を確認すれば防げますか?

先に一覧でお示しします。左がデメリット、右が見学のときに霊園へ聞いていただきたい質問です。

デメリット 見学時に聞く質問
遺骨を後から取り出せない 骨壺のままですか、粉骨して土に還しますか
家族・親族の理解が必要 (ご家族へ)一緒に見学してもらえますか
期限が来ると合祀される 個別の期間は何年で、その後どうなりますか
お参りのアクセス 駐車場から区画まで何分、足元は舗装ですか
ペットの可否は霊園による ペットは同じ区画に納骨できますか
法要施設がない場合がある 雨天時の納骨式とお手洗いはどうなりますか
更地に戻せない 解約したときの返金と原状回復はどうなりますか

ここから1つずつ、なぜそうなるのかと、どう確認すれば防げるのかを説明します。

納めた遺骨は、後から取り出せますか?

樹木葬の納骨方法は、大きく2つに分かれます。

  • 骨壺(こつつぼ)のまま納める方式 … 後から取り出せる霊園が多い
  • 粉骨して土に還す方式 … 原則として取り出せない

土に還す方式は、ご遺骨を細かく砕いてから土の中に埋蔵(まいぞう)します。自然に還るという樹木葬本来の考え方に沿った方法ですが、時間が経てば土と混ざります。

そのため、後になって「やはり別のお墓へ移したい」と思われても、改葬(かいそう=お墓のお引っ越し)はできません。

当園も、粉骨して土に還す方式です。区画を小さくできるぶん費用は抑えられますが、取り出せないという性質は、ご契約前に必ずお伝えしています。

こう確認すれば防げます

見学のときに「骨壺のままですか、それとも粉骨して土に還す方式ですか」と一言聞いてください。

転勤や将来の移住などで改葬の可能性が少しでもあるなら、骨壺のまま安置する納骨堂タイプも比較対象に入れておくと安心です。

家族や親族の理解は、どこまで必要ですか?

樹木葬は比較的新しい供養の形です。「墓石がないと寂しい」「ご先祖に申し訳ない」と感じる世代の方は、今も少なくありません。

契約するのはご本人でも、実際に手を合わせに来るのは、その後何十年もご家族です。ここが一般のお墓より、ていねいな話し合いを必要とする点です。

こう確認すれば防げます

パンフレットや写真を見せるだけでなく、実際にお参りすることになる方(配偶者・お子さま・ご兄弟)に、一緒に現地を見てもらうのがいちばん確実です。

現地に立つと「思っていたより明るい」「ここなら来やすい」と、印象が変わることがよくあります。

また、菩提寺(ぼだいじ)がある場合は、先に菩提寺へ一度ご相談ください。既存のお墓から移す場合は離檀(りだん)の話も出てきます。

「個別」と書いてあれば、ずっと個別のままですか?

ここが、いちばん誤解の多いところです。

多くの樹木葬では、個別に安置される期間に期限が設けられています。13回忌・17回忌・33回忌といった年忌を区切りにする例が多いとされています。

期限が来ると、ご遺骨は合祀墓へ移され、他の方のご遺骨と一緒になります。そうなると、もうどこにどなたが眠っているかは分かりません。

「永代供養(えいたいくよう)」という言葉も、「永代にわたり個別のまま」という意味ではありません。管理と供養を霊園側が続ける、という意味です。詳しくは永代供養とは何かをご覧ください。

こう確認すれば防げます

次の3つを、必ずセットで聞いてください。

  1. 個別で安置される期間は何年ですか
  2. 期限が来たあとはどうなりますか
  3. 期間の延長はできますか、費用はいくらですか

そして、その答えが契約書(使用規則)に文字で書かれているかを確認してください。口頭の説明だけでは、担当者が代わったときに残りません。

なお当園は、期限を設けた合祀への移行はありません。永代で個別のままお預かりする方式です。

ただし前の項目で書いたとおり、粉骨して土に還す方式ですので、取り出しはできません。「合祀されない代わりに、動かせない」ということです。どちらを重く見るかは、ご家族の考え方次第だと思います。

山あいの霊園は、お参りが大変ではありませんか?

樹木葬は自然に囲まれた場所に整備されることが多く、郊外や山あいの立地が一般的です。

見学に行った日は良くても、10年後・20年後を考えると事情は変わります。

運転をやめた後、坂道や砂利道を歩けるか。雨や雪の日はどうか。

「お墓参りに行きにくい」は、後からいちばん効いてくるデメリットです。

こう確認すれば防げます

必ずご自分の足で歩いて、次を確かめてください。

  • 駐車場から区画まで何分か、階段や急な坂はないか
  • 園路が舗装されているか、手すりや休憩できるベンチがあるか
  • 車椅子や杖でも進めるか
  • 雨の日の水はけ、冬場の凍結
  • 手入れの頻度(毎日か、月に数回か)

当園は山口県周南市下上2215-1、岩屋寺に隣接した場所にあります。JR新南陽駅から車で約9分、手入れは基本的に毎日行っています。

ペットは一緒に入れますか?

ペット可かどうかは、完全に霊園ごとの判断です。宗教上の理由などから受け入れていない霊園も多くあります。

「可」となっていても、ペット専用の別区画で、ご家族と同じ場所には入れない、という条件のこともあります。

こう確認すれば防げます

「ペットはご家族と同じ区画に納骨できますか」「費用はいくらですか」「後からペットを追加することはできますか」の3点を確認してください。

当園は、ご家族と同じ区画にペットのご遺骨を納めることができます。人と一緒に納骨する場合、ペットの納骨料は無料です(ペットの粉骨費用は別途かかります)。

ペットのみでお預かりする場合の料金や粉骨費用の金額は、ペットと一緒に入れる樹木葬にまとめています。

法要や会食は、どこでできますか?

樹木葬は屋外の区画が中心のため、法要施設や会館を持たない霊園もあります。

納骨式の当日に雨が降ったらどうするか。高齢のご親族が座って休める場所はあるか。お手洗いはあるか。

当日になって困る方が意外に多い部分です。

こう確認すれば防げます

「納骨式は雨天のときどうなりますか」「休憩所とお手洗いはありますか」「僧侶は自分で手配するのですか、ご紹介がありますか」を聞いてください。

宗派不問の霊園でも、読経(どきょう)を希望するなら誰に頼むかは別問題です。当園は宗派不問・檀家(だんか)になる必要はありませんが、読経をご希望の方には、隣接する真言宗のお寺をご紹介しています。

契約したあと、更地に戻すことはできますか?

一般のお墓は、墓石を撤去して更地に戻し、管理者へ返還する「墓じまい」ができます。

一方、粉骨して土に還す樹木葬では、そもそも原状回復という考え方がありません。区画を返しても、ご遺骨を取り出せない以上、元には戻らないのです。

また、解約時に区画使用料が返金されるかどうかは霊園ごとに違い、返金なしと定めているところも多くあります。

こう確認すれば防げます

契約前に「解約した場合どうなりますか」「返金の規定はありますか」「承継する人がいなくなったらどう扱われますか」を確認し、規則のどこに書いてあるかを見せてもらってください。

既存のお墓から移す場合の手順と費用は、墓じまいの費用相場と流れにまとめています。

見学のときは、何をメモすればいいですか?

最後に、見学の持ち物代わりにお使いいただけるチェックリストです。

  • 納骨方式(骨壺のまま/粉骨して土に還す)
  • 個別の期間と、期限後の扱い(合祀の有無)
  • 総額(区画使用料・彫刻代・管理料を含めていくらか)
  • 年間の管理費が毎年かかるか、かからないか
  • 追加で納骨できる人数の上限
  • ペットの可否と費用
  • 駐車場から区画までの距離と足元
  • 法要・雨天時の対応、お手洗い
  • 解約と承継者不在時の規定

とくに総額は要注意です。表示価格が「〇万円〜」となっていても、彫刻代や管理料が別で、最終的に倍近くになることがあります。

参考までに、鎌倉新書「第16回 お墓の消費者全国実態調査」(調査時期2025年1月・有効回答1,475件)では、樹木葬の平均購入価格は67.8万円と報告されています。

ご検討中の霊園の総額が、この水準とどう違うのかを見比べてみてください。

当園の場合、1霊の総額は290,000円(税込319,000円)からです。区画使用料230,000円(税込253,000円)+永代管理料30,000円(税込33,000円・初回のみ)+白御影石の石板彫刻30,000円(税込33,000円)を合計した金額で、この3つはすべて含まれています。

年間護持費は0円です。石種を変える、文字数を追加するといった選択をされない限り、これ以外の追加費用はかかりません。

※2025年11月に開設した第2区画の価格です(第1区画は約180区画で、2025年10月に完売しました)。

2霊以上の価格や、他の霊園と比べるときの内訳の見方は樹木葬の費用相場と内訳をご覧ください。

そして、その場で契約しないこと。持ち帰って家族と話す時間をくれる霊園かどうかも、大事な判断材料です。

よくあるご質問

Q. 樹木葬はやめたほうがいいと言われるのはなぜですか?

A. 遺骨を取り出せない方式があること、期限後に合祀される霊園が多いことが主な理由です。契約前に納骨方式と期限を確認すれば、多くは防げます。

Q. 樹木葬は何年で合祀されますか?

A. 13回忌・17回忌・33回忌を区切りとする霊園が多いとされていますが、期限を設けない霊園もあります。年数は必ず契約書で確認してください。

Q. 樹木葬から一般のお墓へ移すことはできますか?

A. 骨壺のまま納める方式なら、改葬手続きを経て移せる場合があります。粉骨して土に還す方式では取り出せないため、移すことはできません。

Q. あじさい霊園にも合祀の期限はありますか?

A. 期限を設けた合祀への移行はありません。永代で個別のままです。ただし粉骨して土に還す方式のため、ご遺骨の取り出しはできません。

まとめ

  • 樹木葬の最大のデメリットは、粉骨して土に還す方式では遺骨を後から取り出せないこと
  • 「個別」と書かれていても、13回忌・17回忌・33回忌などで合祀に移る霊園が多い。期間と期限後の扱いを契約書で確認する
  • お参りのしやすさ、ペットの可否、法要施設の有無は霊園ごとに大きく違うため、現地で自分の足で確かめる
  • 更地に戻す・解約するときの規定は、契約前に文字で見せてもらう
  • デメリットを家族と共有したうえで納得できたなら、それが後悔しない選び方

樹木葬は合わない方には本当に合いません。だからこそ、良いところだけでなく、動かせない部分を先に知っていただきたいと考えています。

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▼まずは現地を見てからお決めください(見学・ご相談は無料です)

樹木葬あじさい霊園 公式サイト

料金の詳細は樹木葬の費用相場と内訳をご覧ください。

霊園所在地: 山口県周南市下上2215-1(岩屋寺に隣接)

お電話: 0120-976-864(通話無料)

運営: 株式会社原田屋 山口県周南市本町2丁目15

監修: 株式会社原田屋(山口県周南市・創業108年)

最終更新日: 2026-08-04

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